開催趣旨・ごあいさつ

「ほんたうの幸(さいはひ)のために」

「けれどもほんたうのさいはひは一体なんだらう。」ジョバンニが云ひました。

「僕わからない。」カムパネルラがぼんやり云ひました。

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より

テーマに込めた思い

人々の幸せに寄与する司法書士を目指したい

愛する人とともにあること、自由にお金が使えること、やりがいのある仕事を持つこと…。人によって「幸せ」の定義は異なりますが、私たち実行委員会は、「幸せ」の要素のひとつは「自分の人生に対する納得感」ではないかと考えました。それぞれの人生における本当の目的、本当の幸せを共に考えて、より納得感を得られる道筋をつけ、誰もが法の中で生きているという自覚を促しながら、司法書士に関わったことによって、その後の人生を依頼者自ら豊かにしていけるような、そんな司法書士を目指したい、これが私たち実行委員会の思いです。

新時代の司法書士として

宮沢賢治は「さいはひ」とは何かを明確にはしていませんが、ときに自己犠牲を伴う利他の精神や「いいこと」をすることがさいはひにつながるとしながらも「いいこと」とは何かを考え続け問い続けていくこと、追求していくことこそが人間の在り方であるとしています。

司法書士は、これまでの歴史の中で司法書士という職業の未来を悲観せざるを得ない事態を、柔軟にしぶとく変化しながら乗り越えてきています。これは、志ある多くの先輩方や、そしてこれまでの全青司の活動が「自分たちの業界のため」ではなく「市民のため」に「いいこと」とは何か?を問い続けながら変化・進化を続けてきたことによるものです。

司法書士は、時代の変化の中でもしなやかに柔軟に、人々の法的ニーズに寄り添い、法によって権利を護り、さらには自分を自身で護るサポートをし、それぞれの本当の目的を共に考えながら見い出し、プロセスを選択する能力を引き出すことができます。

人々の幸せに寄与する職業としての司法書士の未来を作るのは自分たちであるという当事者意識を持ち、司法書士の様々な強みを見出し、それを活かしてより人々に必要とされる司法書士へと変化・進化していきましょう!

人々の「ほんたうのさいはひ」に寄与する司法書士となるために。

ごあいさつ

全国青年司法書士協議会会長あいさつ

【写真】全国青年司法書士協議会 会長 半田 久之(はんだ ひさゆき)

全国青年司法書士協議会
会長 半田 久之(はんだ ひさゆき)

今年の全青司全国研修会は、岩手県青年司法書士会の主管により、岩手県盛岡市にて開催します。研修テーマは、「ほんたうのさいはひ」のために、です。

一人一人の個人の「本当」の「さいはひ」は、当然のことながら、人それぞれ違うものです。一人一人の個人が、自由で独立した存在として、かけがえのないそれぞれの幸福を追求する。研修テーマは、まさに憲法第13条の「個人の尊厳」、「幸福追求」の理念でもあります。その意味で、この研修テーマは、2019年度の全青司事業テーマである「一人一人の市民の幸福追求のために~使命の体現者として、憲法的視点とその実践を通じて、次の50年を展望する~」とも共鳴しあうものです。

さて、1970年2月、静岡県熱海の地で全青司が結成されてから、まもなく50年を迎えます。全青司は、50年間、市民のために、そして、より良い法制度を目指して走り続けてきました。そのことは、これからも変わりません。その意味で、全青司とは常に未完のプロジェクトなのだと思います。それゆえ、常に自由で、新しい発想をもって旺盛に活動に取り組むことができるのだと思います。全国研修会は、そのような全青司のエネルギーを思う存分堪能できる場でもあります。

今回の研修は、藤原英里実行委員長を先頭に、実行委員会一同が一丸となって取り組み、議論を重ね、心血を注いで企画しています。また、全青司の委員会や単位青年会などが、これまでの活動や研究の蓄積の中で培った知識と経験、そして最先端の情報を提供します。

全国各地の会員の皆さん!今回の研修を契機として、より一層、日々の職務や活動に取り組み、市民の「ほんたうのさいはひ」のために寄与する存在となろうではありませんか! 2019年9月14日(土)、15日(日)は、ぜひ盛岡へおいでください!盛岡の地で、全国のみなさまとお会いできることを心から楽しみにしています。

第48回全青司いわて全国研修会実行委員長あいさつ

【写真】第48回 全青司いわて全国研修会実行委員長 藤原 英里(ふじわら えり)

第48回 全青司いわて全国研修会
実行委員長 藤原 英里(ふじわら えり)

「平成」という時代が終わり、「令和」という時代が幕を開けました。

岩手の多くの人々にとって、「平成」という時代の一番大きな出来事は、やはり東日本大震災なのではないかと思います。東日本大震災は、一瞬にしてこれまで「あたりまえ」としていた日常を覆しました。被災地はもちろんのこと、日本中の多くの人々の生活や考え方に大きな影響を与えました。そして、今や毎年のように災害が起こり、もはや災害と無縁には生きられない世の中になりました。明日も同じ日常が続くとは限らない時代に、改めて人間の「幸せ」とは何か、そのためにどう生きるべきかということを考えるようになりました。

「昭和」から「平成」にかけて、成長社会から成熟社会へと日本の社会は変化してきました。新たに幕を開けた「令和」はどのような社会になっていくのでしょうか。残念ながら、社会全体としても、司法書士という職業そのものの未来も、多くの課題を抱えています。特に、少子化・高齢化に伴う社会構造の変化や、AIの発達によるあらゆる職業への影響から逃れることはできません。平成の時代から危機として叫ばれていたことが、いよいよ令和の時代に現実のものとして私たちに突き付けられるのです。

子供のころ、ある方から伺ったお話で、忘れられない言葉があります。

-「職業」を英語で言うと「Calling」というのだよ-

職業や仕事は、天から与えられた役割、使命なのだと、その方はお話されました。職業や仕事というものが何なのか、深く考えたこともなかった年頃に、その言葉が胸の奥に残り、自分の役割とは何なのだろうかと、将来の仕事について漠然と考えだすきっかけとなりました。

私たちは、新しい時代において「司法書士」という「Calling」-役割、使命をどう果たしていくべきでしょうか?本研修会が、「司法書士」という職業を、与えられた資格というだけでなく、人々の幸せに寄与する職業としての役割、使命を意識しながら、ともに未来の司法書士像を作り上げていく一歩となれば幸いです。

岩手県青年司法書士会会長あいさつ

【写真】岩手県青年司法書士会 会長 加藤 慎平(かとう しんぺい)

岩手県青年司法書士会
会長 加藤 慎平(かとう しんぺい)

岩手県青年司法書士会の会長の加藤慎平と申します。

平成23年3月11日の東日本大震災から8年以上が経ちました。全青司の皆様をはじめ、全国から多くの方々のご支援を頂いておりますこと、心から感謝致します。

被災地では、かさ上げの事業や道路整備などが進んできてはいますが、家族、故郷を失った苦しみ、悩みは物質的なもののように計画に沿って復旧、回復するものではなく、また、地域社会の形成などといった観点からは、真の復興までは、まだまだ長い道のりの途中であると思います。引き続き、あたたかいご支援にて寄り添っていただきたく、お願い申し上げます。

岩手県青年司法書士会は、国民的法曹たる司法書士としての自覚にたち、会員相互の緊密な結合により司法書士制度の進歩発展に寄与することを目的として、創立後、48年にわたり活動してまいりました。

この度、「第48回全青司いわて全国研修会」ということで主管させて頂くことになりました。当会での全国研修会の主管は初めてのことであり、平成5年に花巻市において全国大会を主管させて頂いて以来、全国の皆様をお招きする久しぶりの機会となります。また、東日本大震災後に東北の地で全青司の全国規模の事業が開催されるのも初めてのことになります。

いわて全国研修会のテーマは「ほんたうのさいはひ」のために、です。誰もが幸せになりたいと願って生きている中、全ての人がそれを叶えているわけではありません。「ほんたうのさいはひ」のために、我々司法書士は市民の身近な法律家として、何ができ、どのような考えを持ち、どんな活動をし、業務を行い、知識を備えていけばよいでしょうか。あなたやあなたの身近な人が求める、市民の皆様が求める本当の幸せとは何なのか、その問いと答えを掴んでもらいたいと思っています。

この研修会に参加することにより、皆様が司法書士として「ほんたうのさいはひ」のために、それぞれの地域で一層活躍するための原動力になるような内容にしたいと思い、実行委員会の会議を重ねてきました。懇親会では、会員の皆様が交流を深め、楽しんでもらえるよう、美味しい料理やお酒、アトラクションも準備しています。

岩手には多様な文化、観光地、美味しい食べものなど、たくさんの魅力がありますので、研修と合わせてお楽しみいただければと思います。

9月14日、15日、盛岡で皆様にお会いできることを一同楽しみにしております。

ページの先頭に戻る